以前、アトラスではロシアのシベリアに存在する謎の巨石遺跡ゴルナヤ・ショリアについて紹介した。
人力では到底運べないような巨石を組み上げて建造したような遺跡が多く存在しており、巨人が築き上げた文化ではないかとする説も出てきている。
だが、ロシアには他にも謎の文明の痕跡が多数存在している。ロシアのコラ半島で2013年に発見されたピラミッド型の遺跡群もそのひとつだ。この遺跡は約9000年前に建造されたものとされており、鑑定結果が正しければ最古の文明とも考えられるという。
また、隣国ウクライナのクリミア半島では高さ45メートル、底辺一辺が75メートルにも及ぶピラミッドが2001年に発見されている。このピラミッドからは2014年に1.3メートルと小柄な人のミイラが発見されたのだが、同年にクリミア危機が勃発してしまい政情不安定となったため、追跡調査は行われていない。
ロシアには他にも未発掘の埋もれた遺跡が存在していると言われており、この遺跡や文明を築き上げた者はエジプトの神殿に残された「ドゥアトゥンバ」の人々だと言われている。古代エジプトの人々は、ピラミッドの建築に「洪水から逃れてきた北国ドゥアトゥンバの人々」が携わっていたと記録しており、ロシア各地の遺跡はこの記述と合致するところが多いとされているのだ。
だが、これらの遺跡はいずれも過酷な環境や政情不安な地域に存在していることが多いため、なかなか調査が行えない事実がある。果たして、これらの謎が明らかになる日は来るのだろうか?
(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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