遺体を完全に損壊、「殺しのオリンピック金メダル」を自称した男

 今月7日、北海道名寄市の市立総合病院にて毒薬に指定されている麻酔用筋弛緩剤が盗まれたと発表した。

 盗まれた薬品は「エスラックス」50mg入り瓶2本で、6人分の致死量に当たる。この薬品は普段手術室にて保管され、夜間や使用していない時は施錠されており、また手術中に関係ない人が出入りすることも難しいため、窃盗被害にあったものと思われている。道警名寄署は現在窃盗容疑でこの事件を捜査している。




 筋弛緩剤を用いた殺人事件と言えば、埼玉で起きた愛犬家連続殺人事件が有名だろう。

 犯人のペットショップ経営者・関根元、元妻で共同経営者の風間博子二人が主犯となり、殺害した人々の遺体遺棄に協力した山崎永幸も共犯として逮捕されたこの事件は、その徹底した証拠隠滅の方法でとみに知られている。

 事件は1993年4月、金銭トラブルがあった産廃処理業者の男性を殺害した事に始まる。

 関根は男性に犬を安楽死させる硝酸ストリキニーネの錠剤を飲み物に混入させて殺害。死体が発見されて事件が発覚するのを恐れ、徹底的に損壊したのである。骨は土中に長く残るため高温で焼いて灰にし、骨から削ぎ落とした肉片は細切れにして灰と一緒に川に流したり、山林に捨てた。

 遺体や物証が見つからなければ警察は立証出来ない。




 主犯の関根はこの死体遺棄の過程を「ボディを透明にする」と呼び、「殺しのオリンピックがあれば金メダル間違いなしだろう」と嘯いていたという。

 主犯の関根と風間は2001年3月21日に死刑を言い渡されたが控訴。共犯の山崎は犯行を認め、服役した。後に出所した山崎は自らの体験や彼らの犯行を綴ったノンフィクションの書籍を出している。

(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

 

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