4月下旬、アメリカ・ペンシルベニア州南東部在住の男性が車を運転中に奇妙な生物に遭遇したと証言した。
男性は高速道路を走行中で、別の高速道路に合流するジャンクションに入ろうとしていた所だったという。すると、今まで見たこともない生物が矢のように素早く道路を横切っていったという。
勿論目撃者は驚いたが、はねてしまわないように最新の注意を払っていたので、生物の姿ははっきりと目に焼き付けられたと証言している。
道の左側から出てきたその生物は非常に長い脚を持つ若いイヌのような姿をしていたという。四足歩行で全身はスリム、体には斑点状の模様があったという。
目撃者が描いた動物のスケッチが記事の画像だ。確かに水玉模様が特徴的なイヌに似た生物が描かれている。
だが、目撃者はこの生物が「道路によく飛び出してくるイヌやネコ、アライグマ等とは全く違う姿だった」と証言している。それどころか、「違う点もあるが全体的には絶滅したタスマニアタイガーに似ている」と言うのだ。
タスマニアタイガーは名前の通り、オーストラリア大陸やタスマニア島に生息していたとされる有袋類だ。収斂進化の結果、イヌやオオカミに似た姿になっているが別の種類の生物である。勿論、既に絶滅して久しい生物なのだが、現在でも度々目撃証言が報告されているため、オーストラリア大陸では細々と生き残っているのではないかとする説も存在している。
だが、本アトラスでも何度か報告しているが、遠く離れた北米大陸でタスマニアタイガーに酷似した生物の目撃証言が度々報告されているのだ。 これは一体どういう事なのだろうか。
ここで目撃者のイラストを確認してほしい。目撃者はタスマニアタイガーに特徴的な縞模様の毛皮を描かず、斑点を描いている。また、目撃者によれば「図鑑などで見るタスマニアタイガーよりも足が長く背中が高かった」とのことだ。
ここから考えられるのは、北米大陸に未知のイヌに似た姿の未確認生物が存在している可能性だ。それが野犬やコヨーテ等が交雑し、更に進化を重ねて新種となったものかは解らない。だが、新種の生物がいるかもしれないという仮説は我々にロマンを抱かせ てくれるものであると言えるだろう。
(加藤史規 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)