妖怪・幽霊

現代でも目撃された因縁の怪火「青頭巾の火」

江戸時代の文献、雨月物語などでも知られる怪談「青頭巾」。

かつて寵愛していた稚児の死を受け入れられず、発狂して稚児の死体を食べてしまってからというもの食人鬼と化し、里の墓を暴いて死体を貪る妖怪となってしまった僧侶の話である。

栃木県大中寺の開祖、改庵妙慶禅師はこの妖怪「青頭巾」を成仏させた。その時青頭巾となった僧侶の墓標代わりに立てた杖は「根なし藤」となって今も境内に広がっている。




この藤の木の近くには「青頭巾」の怨霊が今も時折出現し、人魂らしき怪火が飛ぶと言われている。

実際に某TV局の心霊番組がこの「青頭巾の火」の撮影に成功、鬼のような心霊写真も撮影されている。

(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像『雨月物語 [DVD]』ジャケットより