【妖怪ウォッチ研究序説】本当は雄と雌で名前が違う?古代中国から縁起がいいとされてきた妖怪「麒麟」

※本コラムはゲーム作品「妖怪ウォッチ1~3」をアカデミックに解析し元ネタの特定ほか妖怪伝承について解説していくコーナーです。

中国で昔から縁起の良い獣とされ、日本でも瑞獣とされている伝説上の生物が麒麟だ。




お寺や神社の装飾や、身近な所ではビールのラベルなどに見ることができる。なお、麒麟の雄は麒、雌は麟と性別で呼び分けられている(文献によって諸説ある)。

本来の麒麟の姿は狼に似た顔で鹿の体に馬の足、牛の尾を持ち全身が五色の毛と竜の鱗で覆われている。そして、額には肉の角に覆われた一本の角があるというものだった。やがて、時代が下ると麒麟は竜と牛の間に産まれたとされるようになり、竜の体に牛の尾と蹄をもつ姿で描かれるようになった。




非常に穏やかで慈悲深い性格をしており、虫の一匹も踏まないように歩き、枯れ草しか口にしないと言われている。ゲーム中でも麒麟は味方の体力を回復させる技やスキルをいくつも持っており、伝説上の麒麟に近いことが伺える。

また、麒麟が世に現れるときは善政が行われている証だとされている。

必殺技の「天下太平の響き」はここから来ていると考えられるが、中国の文献に出てくる麒麟は残念ながら死期が迫っている時が殆どだ。これは恐らく当時の中国の人々が良い政治が行われていない事を直接書き記す事ができなかったため、麒麟に託して体制批判を行ったものだと考えられている。

(黒松三太夫  ミステリーニュースステーションATLAS編集部 寄稿・ミステリーニュースステーションATLAS)

関連記事

最近の投稿

ページ上部へ戻る