『魔人ズウー』は別名『ズー』『ズウー』『ズゥー』 という様々な呼称があり、昭和の頃の子供向け妖怪本で人気を博した妖怪である。
情報によると、チベット・トルクジャン地方に出没する妖怪であり、その存在はダライ・ラマの対極に位置する邪悪な存在であるという。
その顔や姿は醜く、豚と熊を足して2で割ったような顔をしており、頭部には複数の角のような突起があり、肩にも突起があり、もの凄く鼻息が荒い、手足の先端は蹄になっている。
紹介されているイラストでは、町を破壊しており、巨大で凶暴な性質がよくわかる。
昭和の妖怪研究家であった中岡俊哉氏によって紹介され、水木しげる氏が『妖怪世界編入門』で『フォービ』と並び、紹介してからメジャー妖怪になった。だが、この迫力ある妖怪は中岡俊哉氏の創作である可能性が高いとされている。
中岡俊哉氏は『冒険王 1967.8』にて、世界の8大魔神として、『ワーラス』『チャングー』『フォービ』『サルード』『ダスザ』『ヨーブ』『ポム』と並べて『魔人ズウー』が紹介されており、後に『世界の魔術妖術』で『ポム』が削られ、『世界の魔神』は七匹になっている。
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)