自宅へ電話をするのに最適であるように見える場所もあるが、超常現象のファンでない人は、この古風なケント州の町を避けることを推奨しよう。
英国で最も幽霊の出るこの村は、ホラー小説のモデルにもなり、なんと世界記録も樹立している。
ケント州プラックリーは1989年にギネス世界記録に認定されるほど様々な幽霊に悩まされ、町での生活は悪夢のようなものとなっている。群の南東部アッシュフォード地区に位置し、約1,000人が生活している。報道によると、この町では近年、何十もの幽霊が目撃されており、ギネス世界記録がこの町をイギリスで最も幽霊の出る町に認定したさいに、その報告談がまとめられた。
18世紀に殺されたあるハイウェイマン(追いはぎ)の幽霊は、この地域で最もよく目撃される幽霊の1人であり、地元の言い伝えによると彼は剣で木に固定されたとされている。
ディッキー・バス・レーンも人気スポットであり、森の中で遺体も発見されたというその人物は第一次世界大戦中にそこで亡くなったものと言われている。また、レンガ職人が壁に押しつぶされて死ぬという恐ろしい話もあり、その悲鳴が町の周辺でたびたび聞こえるのだという。
地元の聖ニコラオス教会は、1100年にデリング夫人の遺体が安置された場所である。そこにバラが敷かれているので、彼女は真っ赤な婦人として知られていた。彼女は最近でも礼拝堂の敷地に忍び込んでいると証言する人もいる。この他、教会に出没する白人女性や、グレイストーンズという幽霊僧が住む家、ピノック橋に現れる口のきけないジプシーの女性幽霊が現れる。
地元のパブ「ブラックスミス・アームズ」は、以前は「スペクター・アームズ」や「ゴースト・アームズ」などと呼ばれていた。そこでは、イングランド国チューダー朝のメイド、馬車の運転手、王党員といった3種類の幽霊がいるとされている。町には他にもパブがあり、驚くべきことにそこでも幽霊が現れる。水飲み場では、黒い馬が現れるとされ、他の動物が姿を見せないのだという。
さらに、幽霊の出る第3のパブとも言われる「ダーイング・アームズ」では、女性の幽霊が目撃されたという。ただし、この幽霊はあまりにハッキリとした姿で目撃されたために実在の人物の可能性もあるとのことだ。
パークウッドには木々の間をさまよう大佐の幽霊、ローズコートでは毒入りのベリーを食べて亡くなった女性の幽霊、このようにありとあらゆる幽霊が、この町には存在しているようである。この小さな町でパブ巡りをした後は、頭をスッキリさせるために散歩へ足を運ぶかもしれない。その先の「絶叫の森」では、日が暮れる前に泣き叫ぶ人の声がこだまするという。
くれぐれも旅行の際は気を付けていただきたい。
(ZENMAI 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
Photo credit: Keltek Trust on VisualHunt
TOCANA関連記事
イギリスで最も幽霊が出る町がヤバイ! ギネスにも認定、大量の目撃談