プリチー属に入り、ドクロだがド派手なメイクをしている「しゃれこ婦人」をはじめとするガイコツ妖怪たち。
どの妖怪も自分のファッションセンスに一家言あるようで、カラカラさんは「気に入った人にとり ついては、自分と同じファッションセンス」つまり、ゴスロリ愛好家にしてしまうようだ。実際にストーリーでも地味めな女の子をオシャレな子にイメージチェ ンジさせるイベントに出てきている。
ひとりでに動き出し、踊るガイコツの姿はホラー映像などでもおなじみのシチュエーションだ。
どちらかというと海外の妖怪のイメージが強いが、動くガイコツ妖怪は日本でも昔から想像されていた。江戸時代の絵師・鳥山石燕の『今昔画図続百鬼』にはそのものズバリ『骸骨』が妖怪として紹介されている。
また、同じ本には「骨女」という女性の妖怪も描かれている。こちらの妖怪は、生前のように美しい着物を着ており、牡丹の飾りがついたちょうちんを片手にある人の元を訪れているようだが、その姿はガイコツそのもの。
しかし、骨女を好きになってしまった人には骨女が生前の時と同じく、美しい女性の姿で見えてしまうのだ。
この骨女は現在でも『牡丹灯籠』という名前で語り伝えられている有名な怪談のワンシーンを妖怪としたものである。
(穂積昭雪 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)