妖怪の伝説を調べていくと、ジンクス等が絡んでいたりはするものの、実在の生物に近かったり、場合によっては可愛らしいと思える特徴を備えているものがある事に気がつく。
奥多摩に出るとされた不思議な鼠「水鼠」もそのひとつだ。
水鼠は多くの釣り人に目撃されており、その存在は奥多摩で釣りを楽しむ人の間で、伝説のように囁かれている。
水鼠は文字通り水中に住む鼠で、まるで魚のように水中を素早く移動するので、よく魚と間違えられるという。水中の岩の下から岩の下へ、あっという間に泳いでいくので、その姿を確認するのは至難の業だそうだ。
また、この鼠は釣り人から釣りの運気を奪ってしまうとされ、この鼠が出た日は釣果に恵まれないとされている。
カワウソ等別の生物を誤認した可能性もあるが、昔の人の場合はカワウソを見慣れていたと思われるので、全ての証言が誤認に基づくものとは考えづらい。もしかしたら、水鼠は新種の生物だったのかも知れない。
関連動画
You dirty water rat [HD] Off Track, ABC RN
(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像©ABC RN youtube