世界を代表する未確認生物といえば、イギリスはネス湖に生息すると言われているネッシーだろう。
多くの目撃証言や写真、動画が撮影されているが、有名な「外科医の写真」を含めフェイクの写真や報告が多いのも事実だ。昔からネス湖で「怪獣」が目撃されていたのは事実なのだが、有名になりすぎてしまいエイプリル・フールなどでは格好の題材として使われてしまっているのである。
だが、中には信憑性の高い情報がある事も間違いない。
そこで、先日ニュージーランドはオタゴ大学の解剖学科を率いるゲムメル教授が「ネス湖に生息する生物のDNAを検出し、ネッシーのDNAを割り出すことができれば生存する事を立証できるのではないか」とする仮説を立ち上げた。
現代の技術を用いれば、水中に存在する生きた細胞を検出し、DNAを割り出す事が十分に可能だと枯れは述べている。もしネス湖の水中から得られたDNAの中に、既知の生物とは違うものが存在したならば、ネッシーがいると考えることも可能だというのだ。
この仮説はネットで公表されてから大きな注目を集めている。この計画が発足するためには資金調達等が必要となってくるが、現在も現地でネッシーを追い続けている「ネス湖プロジェクト」のリーダーであるエイドリアン・シャイン氏は、必要であれば水のサンプルを収集することに協力したいとの意向を示している。
進歩した科学は、ついに未確認生物の尻尾をつかむことに成功するのだろうか。
(加藤文規 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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