今や日本人にとってフィージーと言えば、マリンスポーツのメッカ、観光地というイメージしかない。
だが、かつて欧米人にとってフィージーは海の不思議現象が起こりうる場所であり、『フィジー マーメイド(Fiji mermaid )』という『人魚』の剥製が見世物にされていた。
この『フィージーマーメイド』は、去年まで筆者が経営していた山口敏太郎の妖怪博物館にも展示されていたが、このバージョンは剥製ではなく、近年に作られたと思しき硬質の素材で製造されていた。
このように『人魚』伝説のイメージが強いフィージーだが、実は海岸から内陸まで続く謎の足跡が発見された事件があり、「すわっ『半魚人』出現か?」と地元のラジオなどで拡散され軽い騒ぎになった。
このように海の怪物伝説が多いフィージーだが、同所の海岸には、 ダイオウイカやシュモクザメなど深海の生物、珍しい生物が漂着するためそのようなフォークロアが生まれやすいのであろう。
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)