アメリカを代表する未確認生物の一つに、山や森に住んでいるという獣人型UMAのビッグフットが存在する。
ビッグフットを捉えた映像で、一番有名なものはやはり1967年にカリフォルニア州で撮影された通称「パターソン・フィルム」のビッグフットだろう。ビッグフットが後ろを振り返りながら森に帰っていくところを捉えたもので、この振り返った一瞬の姿はビッグフットを紹介する写真の代表的なものとなっている。
しかしこの映像は、長きにわたる鑑定の結果、着ぐるみを用いたフェイクだと言うことが判明するという残念な結果になっている。
ビッグフットの姿をかなり近くで長い間撮影した映像は長らく報告されていなかったが、この度新たなビッグフットの動画がネットに上げられて話題になっている。
問題の動画は2011年にアメリカはアラスカ州最南部に位置するケチカンの山中で撮影されたもの。動画を見ると、確かに森の奥へと移動していく大きな生物の背中が木々の間に垣間見えている。生物はクマなどとは違う灰褐色の剛毛に全身が覆われており、また直立二足歩行しているようにも見える。そして、この生物は撮影者らの気配を察知したのか、一度立ち止まってカメラの方を軽く振り返るのだ。
その後、この生物は山の中へ姿を消してしまうが、近年に撮影されたビッグフットを捉えたとされる動画の中ではかなり鮮明なものであることは間違いない。
だが、一方でフェイク動画ではないかと懐疑的な視線を寄せる人も多い。ビッグフットの動きがわざとらしいこと、何よりYouTubeに上げられたのが4月1日のエイプリル・フールであるためだ。
海外では、エイプリル・フールのドッキリネタによく未確認生物が用いられる。イギリスではネッシー捕獲のニュースが何度もエイプリル・フールの記事として昔から新聞の誌面を賑わせてきた。
今回のビッグフット動画もエイプリル・フール用の仕込みだったのだろうか?未だに結論は出ていない。
(加藤史規 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
関連動画
Bigfoot Video from Alaska