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【伝説の海賊巨人】スタルカテル・タウェストス

 人気少年漫画「ワンピース」には、様々な魅力的なキャラクターが登場する。

 時には人間とは違う種族のキャラクターもおり、人魚や動物の亜人、巨人などファンタジー世界に登場する有名な種族も存在している。中には亜人族だけで構成された海賊も登場しており、巨人族だけで構成された巨兵海賊団の中には重要なキャラクターも複数出てきている。

 



さて、北欧のデンマークの伝説には、実際に巨人の海賊の話が存在している。その名はスタルカテル・タウェストス。彼は残忍な海賊であったが、無敵の戦士であり、英雄でもあった。

 伝説で知られる巨人の多くがおよそ「図体が大きく、破壊を好むだけの怪物」で書かれているのに反し、スタルカテルは非常に常識的な人物として描かれていた。デンマークの司教、オラウス・マグヌスは以下のように彼のことを記している。「スタルカテルは質素を愛し、節度を各美味な料理を嫌った。 
 快楽を無視し、特を敬い、いにしえの禁欲の道にならい、つましい食事を求め高価な夕食をきらった」彼の話は教訓や自戒を下敷きとして生まれたものと思われるが、彼の伝説は後々まで人々に親しまれたという。




 彼は年老いて後、かつて自分が殺した貴族の遺児に会って介錯(かいしゃく)を頼んだ。若者が願いを聞き入れて彼の首を落とすと、切り落とされた首は大地を噛みしめたという。

(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

※画像©PIXABAY