2月11月、漫画家の谷口ジロー氏が死去した。69歳だった。
谷口氏は『孤独のグルメ』(原作:久住昌之。谷口さんは作画を担当)のほか『犬を飼う』などの作品で知られており、作品の一部は翻訳されフランスで原作漫画が映画化されている。
また代表作の『孤独のグルメ』は中年男性が仕事の合間に立ち寄った飲食店で食事をする様を描いたグルメ漫画で、2000年代からインターネットをきっかけに人気が高まり2012年にドラマ化され人気シリーズとなっている。
『孤独のグルメ』における谷口氏の作画は評価が高く、主人公の細やかな表情、街や食べ物の描写がリアルに描かれており近年まで新作が描かれていた。
『孤独のグルメ』はドラマ化以降、様々な媒体でパロディが登場しており、近年ではテレビアニメ『妖怪ウォッチ』で「給食のグルメ」と題し、谷口ジロータッチを忠実に再現したパロディが登場し話題を呼んだ。
また『妖怪ウォッチ』では偶然にも谷口さんが亡くなる前日の2月10日にも『孤独のグルメ』のパロディが行われていて、主人公の少年が「バレンタインデーの醍醐味」について淡々とつぶやくなど、谷口さんの影響は間接的ながら子供にも浸透していたと思われる。
谷口ジローさんのご冥福をお祈りします。
(穂積昭雪 ミステリーニュースステーション・ATLAS編集部)
※画像は「孤独のグルメ2」表紙より
孤独のグルメ