4月11日(月)よりタレントの伊集院光がパーソナリティを務めるTBSラジオの帯番組『伊集院光とらじおと』(月-木曜午前8時半)の放送が開始している。
先日の放送では、伊集院光が師匠である六代目三遊亭円楽についての思い出を語っていた。今回の放送で伊集院光が元落語家でることを知った人も多かったのではないだろうか。
伊集院光が落語家だった頃の芸名は、「三遊亭楽大」。これは六代目円楽の師匠である五代目円楽が名付けたものである。
最初は伊集院の本名が「田中」だったので、五代目円楽は「三遊亭田楽」と名付けようとしたが、伊集院が「それダサいですね」拒否したため、「楽大」となった。
伊集院光は高校を中退し、17歳で入門したため若手落語家として注目される存在になり、一時期『笑点』の若手大喜利に出演するなど将来を渇望されていたが、芸名を隠して出演したラジオ番組が人気となり落語家を廃業。
本来は一門から破門されるはずだったが、師匠の六代目円楽は破門をせず伊集院をかばい「自主廃業」をすすめ伊集院光は誕生したのだった。
現在も伊集院と円楽の師弟関係は継続しており、円楽が伊集院のラジオにゲスト出演したり(ほとんどはドッキリ)一門会の特別ゲストに呼んだりしている。
伊集院は円楽一門では微妙な立場であるため、五代目円楽の通夜では伊集院が必要以上に気を使わないよう配慮したりしていたという。
伊集院の円楽一門会への出演は10年ほど実現していないが、今回の『伊集院光とらじおと』のゲスト出演で実現するかもしれない。
文:横須賀小禄