1980年、イタリアのイタリアのボローニャ中央駅にて駅舎と駅に停車していた客車が爆破されるという事件が発生。85人が死亡、200人以上が負傷するという最悪のテロ事件である。

この事件に関与が疑われたのが複数の経済犯罪や政府転覆の謀議に関与していたとされて逮捕状も出ていたリチオ・ジェッリという人物だった。




イタリア当局がジェッリの別宅を捜査したところ、「P2」という団体の名簿が出てきたのである。P2は1877年から活動していたフリーメーソンの支部、ロッジの一つであった。しかし独裁政権の支援や違法な資金調達を繰り返していたため、1974年にフリーメーソンから正式に破門されていた。

だが、発見された名簿によるとP2の会員は現役の国会議員や首相経験者、高級官僚や諜報機関の幹部、実業家など900人以上の要人が含まれていた。ロッジP2は破門された後もイタリアの政治経済の裏側で秘密結社として暗躍していたのである。

しかも、キリスト教総本山であるバチカンとも繋がっていた。




ジェッリとバチカンの資金管理を行うアンブロシアノ銀行の頭取ロベルト・カルヴィ、ローマ教皇庁の大司教らは、イタリアのマフィア犯罪がらみの金のマネーロンダリングも行っていたのだ。当時の教皇ヨハネ・パウロ一世は在位わずか33日で急逝しているが、彼はこの不正な資金の流れを絶とうとして暗殺されたのではないかと言われている。

P2ロッジの存在はイタリア内外から多くの批判を浴びたが、今も政財界の裏で暗躍し続けているという。マフィアやキリスト教総本山をも操る秘密結社はフィクションの存在ではなく、本当に実在しているのだ。

(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

 

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