とんでも事件

【キモい】現代の「あまめはぎ」!?京都で「足舐め男」逮捕

11月30日、奇妙な男が逮捕された。京都府警は車の修理目的で女性に声をかけ、言葉巧みに誘導して女性の足を長時間舐めたという容疑で京都市伏見区の配送業の男(56)を暴行容疑で再逮捕した。

新聞報道によれば、今年9月頃、男は帰宅途中の30代女性に車が故障したので修理を手伝って欲しいと誘導、女性を運転席に座らせた後、自分はその足下に潜り込んで約20分にわたり女性の足の裏を舐め続けたという。




周辺では同様の被害相談が50件以上も相次いで寄せられていたため、京都府警は「足舐め男」として捜査した結果、西山容疑者が捜査線に浮かんだのだという。

以前本アトラスでも紹介した「サドル舐め」男に続く、新たな「XX男」の出現である。

この報道を聞いて、ある妖怪の名前を思い浮かべた人も多いのではないだろうか。

石川県能登半島地域に伝わる妖怪「あまめはぎ」だ。

『あまめ』とは今で言う低温やけどの跡のことで、火鉢や炬燵、囲炉裏(現在ならストーブなど)にあたっていると出来るものだ。昔はこの『あまめ』があると言うことは冬も日がな火にあたっている=怠け者とされていた。

あまめはぎは冬の晩に現れて、『あまめ』が出来ている子供を狙い、怠け者の子供の、軟らかい足の皮を剥いでいくとされていた。現代と違って靴やブーツが無い時代の事なので、長年外で仕事をすると足の裏の皮は非常に丈夫で固くなる。足の皮が軟らかいという事はやはり、仕事をしていない=怠け者という事になるのだ。




この妖怪は秋田の『なまはげ』の如く子供が家業を手伝うように、しつけの為に作られた妖怪だそうで、現代でもお年寄りが子供のしつけのために「お母さん達の言うことをきかないと『あまめはぎ』がやってくるよ」と言ってきかせたものだという。同時に、「皮をはがれる」という行為に対する根元的な恐怖もこの妖怪の形成に一役買ったのではないだろうか。それが足の裏のような、丈夫なようでいてくすぐりには弱い微妙な箇所ならば尚更だ。

まさか実際に伝説のモデルになったような、人の皮を剥いでいく猟奇的な人間が存在したとは考えにくいが、異常な行動をする人間はそれだけで妖怪伝説の原型となりうる。この「足舐め男」ももしかしたら、現代の妖怪として語られる存在になってしまった可能性も無いとはいえないのだ。

(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)