世界中で人気のアプリ「ポケモンGO」。
現在、東北は岩手県、宮城県、福島県の沿岸部でレアポケモンのラプラスが出現しやすくなるという通称「ラプラス祭り」が開催されていた。
このラプラス出現度上昇は11月23日まで行われ、東日本大震災で被災した東北地方を支援するものだった。実際、このラプラス祭りで東北に足を運んだ人も多く、着実に復興している現地で観光を楽しんだ人は勿論、地元の人も楽しめるイベントになっていた。
だが、本日22日午前5時59分ごろ、福島県沖を震源とするマグニチュード7.4の地震が発生。福島県及び宮城県沿岸に津波警報が、また近隣を含む広範囲に津波注意報が発令されたため、「ラプラスの出現に関しては状況が確認できるまで停止致します」と公式が異例の対応を行う結果となった。
この発表は公式Twitter等で行われている。
ポケモンGOは出現した目当てのポケモンがいる位置まで、実際に歩いて近寄らなくてはいけない。そのため「沿岸部に出現する」と設定されているラプラスを求め、万が一にもプレイヤーらが危険な場所に近づかないように判断を行ったものとみられている。
だが、中にはこの処置に不満をこぼす人や、いっそ高台にラプラスを出現させて避難させては、という発言がTwitter上などで確認された。
ポケモンGOを開発したナイアンティック社は、前身であるIngressの頃から復興イベントなどを積極的に行っており、今回の「ラプラス祭り」に関してもその一環であった事が伺える。それ故に、22日の地震を受けて二次被害が起きないように迅速な対応をしたと考えられる。
プレイ人口が非常に多いゲームだからこその対応だと言えるかも知れない。高台にラプラスを出現させて人を誘導するのも、一見良さそうに思えるかも知れないが、普通に避難誘導するよりリスクが高くなってしまうので、今回の中止措置が一番最適だったと見るのが良いだろう。
そう考えると、運営の対応はやはり「神対応」だったと言えるのではないだろうか。
(加藤文規 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
※写真は「ポケモンGOジャパン」ツイッター公式ページより