【恐怖怪談】心霊スポットにまつわる「いわくつき物件」





~いわくつき物件~

心霊スポットというセンテンスは、旧トンネルや霊園、刑場跡など人気の無い自然や朽ちた廃墟を想起させるが、人知れず、表向きは綺麗な顔をして人の訪れを待っている心霊スポットもある。心理的瑕疵物件、いわゆる事故物件だ。

筆者の先輩であるOさんの妹Kさんの体験談。

もう10年以上も前のこと。Kさんが住んでいた部屋から引越しをすることになり、友人のI氏が部屋探しに付き合う形で、ある物件を見に行ったそうだ。

郊外ののどかな風景に包まれる様にその物件はあった。情報誌などでリサーチし賃料や条件も見合うため、内覧会を開催しているタイミングで訪れた。

真っ白な二階建てのハイツは周囲の木々の緑と青い空のコントラストが美しく、Kさんはすぐに気に入った。




ところが、同行していたI氏が妙なことを言い出した。

「ここはやめた方がいい、子供がたくさんいる」

I氏は霊感が強く色々と物事を言い当てるため詳しく訊こうとするも応えてくれない。

二人して建物に近づき、受付の不動産屋に促されて部屋を見て回った。途中、I氏が不動産屋に「以前、ここ託児所がありませんでしたか?」と訊くと、不動産屋は驚いたように「え?ご存知なんですか?……でも経営不振で倒産した際の跡地で事故や事件はありませんから大丈夫ですよ」と答えた。

しかし明らかにその後の不動産屋の様子はぎこちなかったという。

結局、Kさんはその場で決めることをせず、帰り道、改めてI氏に説明を求めた。

「あそこは託児所のようなものと幼い子供がたくさん見えるんだけど……建物はぼろぼろに壊れていて子供が皆、やけどを負ったり血で汚れた服を着ている。それ以上はわからないけど、あそこは多分良くないよ。どの子も母親を探している感じがするしね」

Kさんはそのハイツを候補から外した。

※写真はイメージ画像です

文・写真:観雪しぐれ(怪談師)(ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)





 

関連記事

最近の投稿

ページ上部へ戻る