28日午後6時前、新宿の高田馬場駅で異臭騒ぎが起き、警察消防が出動する事態になった。
場所は西武新宿線高田馬場駅の3番線ホームで、西武鉄道によれば午後5時45分頃、ホームの売店付近にて乗客が異臭を訴えた。証言によれば、スプレーを使ったような音がした後に異臭がした、シンナーのような物が撒かれたとの事で、「鼻にツンと来るような臭い」だったという。
また異臭をかいだ人はのどの痛みを訴えたり、その場にしゃがみ込んでせき込んでいたという。苦しむ客らは駅員によって保護され、その後通報を受けた警察や消防が現場に到着したという。
帰りの通勤客が増え始めたため、多くの人々が被害に遭ったとみられており、現場から9人の男女が病院に搬送。うち30代の男性が重傷となっているという。
東京での地下鉄や電車での異臭というと、オウム真理教による地下鉄サリン事件がある。今回は比較的小規模に終わったのは幸いといえるだろう。
先日、本アトラスでは関東地方で何度か確認された謎の硫黄のような刺激臭について報告した。臭いは違うが、今回も何者かが故意にまき散らしていたのだろうか?
さらに、アトラスでも以前に紹介済みであるが、海外では、このような都市型テロや毒ガスの恐怖から生まれた都市伝説の怪人に「マッドガッサー」というものが存在している。
ということは、日本にもガスをまき散らす怪人が現れたというのだろうか。
現場の異臭の元となった、撒かれた薬品が何なのかは現時点では不明である。
警察は今回の事件を傷害事件と認定し、 ゴミ箱などに痕跡が残されていないか現場を調査し原因究明に向かっている。
(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)