トホホギスは鳥の姿をした妖怪で、とりつかれると思わず「トホホ」なミスを連発してしまう。
お腹の顔のようなものは実は顔ではなく模様で、本当の顔はクチバシがついている上部となる。アニメでは自分がいると「みんなが不幸になってしまう」と悩み、山篭りをはじめてしまうというかわいい一面も描かれた。
トホホギスのレアバージョンに黒い模様をした「死神鳥」がいる。
とりついた人間を奈落の底に落としてしまう恐ろしい妖怪で、ゲームでは鳥飼さんというおじいさんの隠れ部屋でひっそりと暮らしていた。
不幸にまつわる鳥型の妖怪は多く記録されており「以津真天(いつまでん)」という妖怪は人間が病気でたくさん亡くなるとどこからともなく現れ「いつまでもいつもまでも」と鳴く怪鳥として『太平記』に記録されている。
昔は病気が流行った時にはこのような鳥の化物が現れるとされており人々は恐怖していた。また一説には「以津真天」は戦場で死んだ人間の怨霊が変化したものと言われている。
トホホギスと以津真天の共通点としては自分にその気がなくても周りの人が不幸になってしまう点で、非常に可哀相な妖怪といえる。みんなも以津真天もトホホギスも出会ったら是非、仲良くなってあげよう!
(文:穂積昭雪 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)