【妖怪ウォッチ研究序説】「オロチ」の活躍は伝説にも存在した!?人間に化けて活躍した大蛇たち

※本コラムはゲーム作品「妖怪ウォッチ1~3」をアカデミックに解析し元ネタの特定ほか妖怪伝承について解説していくコーナーです。




妖怪ウォッチ1から妖魔界の実力者として主人公の前に現れ、2では元祖軍の副将としても登場するオロチ。

大蛇といえば日本各地で昔から様々な伝説の残る巨大な蛇の妖怪だが、妖怪ウォッチではまるで忍者のような姿で登場してくる。

蛇としての名残を残すのは長いマフラーぐらいだが、バトルでは自らのオーラで作り出したというこのマフラーを駆使し、敵全体を攻撃する強力な必殺技「やまたのおろち」を繰り出してくる。

技名になっている「やまたのおろち」は日本神話にも登場する、八本の首をもつ巨大な龍である。ヤマタノオロチが人間に姿を変えたという伝説は存在しないが、大蛇が人間に変身するという伝説は各地に残っている。




東北地方の伝説で、仁徳天皇の時代に反乱を起こした蝦夷討伐に上毛野田道という武人が出向いたのだが、戦死してしまう。

その後、蝦夷たちが現地に葬られた田道の墓を壊したところ、中から大蛇が現れてその場にいた蝦夷たちを全て退治してしまったという。

また、奈良県三輪山に住む大物主という神様の正体は蛇であると言われ、山に出てくる蛇はみな大物主の使いであると考えられていた。

雄略天皇の時代、ある人物がこの山で大きな蛇を捕まえて天皇に献上した。大蛇が皆の前で目を輝かせると雷鳴が轟いたため、天皇は部下に命じて大蛇を三輪山に帰してやったという。

妖怪ウォッチのオロチが強力な雷属性の妖術「雷神の術」を繰り出してくるのはここから来ているのかもしれない。

(黒松三太夫  ミステリーニュースステーションATLAS編集部 寄稿・ミステリーニュースステーションATLAS)




 

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