AKB48を総合プロデュースし、現在も飛ぶ鳥の勢いのある秋元康。
売れっ子ゆえに炎上騒動も多いが、そんな彼の作詞デビュー作は、今だったら炎上必至の超過激なものだった。
作詞家・秋元康の初のヒット作は1983年発売の俳優の伊武雅刀が歌う『子供達を責めないで』。
タイトルもすごいが内容はもっとすごい。なんと「俺は子供が嫌いだ!」と伊武雅刀が高らかに演説する「だけ」なのだ。
この歌は深夜のラジオ番組『スネークマンショー』のタイアップ曲で企画の一環だったが、社会性のメッセージソングなのか、はたまた、ただのウップン晴らしなのか、意見が分かれて発売元は急遽、重役を招いた視聴会を開いたとも言われている。
確かに歌詞には子供に対する罵詈雑言のオンパレードであるが、見方を変えれば「大人になれない子供」を批判する歌詞ともとれるため、社会性のある歌として無事にリリースされたようだ。
秋元自身の心中はいかがなものだったのか、は未だ持ってわかっておらず、本当に「子供が嫌い」なのかは不明である。
なお、この『子供達を責めないで』は総計14万枚以上を売り上げ、秋元康は一躍ヒットメーカーとして売れっ子の仲間入りを果たした。
しかし、「おニャン子クラブ」「AKB48」と若手アイドルグループをデビューさせた当の秋元の出世作が「子供が嫌い」とは・・・なんとも複雑な気持ちになってしまうのは筆者だけだろうか。
(大森エビフライ ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)