怪談

【放送業界都市伝説】6月は「放送事故」が発生しやすい!?死亡事故も多々





特撮ドラマ『仮面ライダービルド』などにアクション担当として出演していた俳優の野辺大地(のべだいち)さんが6月13日午前11時20分ごろ、飛び降り訓練中に失敗。病院に搬送され翌日午前5時40分ごろ死亡するという事故が発生した。21歳という若さだった。

野辺さんはジャパンアクションエンタープライズ(JAE)に所属し『仮面ライダーシリーズ』『スーパー戦隊シリーズ』などの特撮ドラマを中心にアクションクルー(スタントやスーツアクターなどアクション中心の俳優活動を行う総称)として活躍していた。また野辺さんが死亡したのはドラマの撮影中ではなく、JAEの行っていた飛び降り訓練中での事故で、高さ15mのビルからの着地に失敗。頭を強く打った結果、死亡したという。

特撮ドラマは一般のドラマと比べ危険なアクションが多いため、この手の怪我や事故は付き物ではあるが、死亡事故にまで発展したケースは珍しく業界内では野辺さんの早すぎる死を惜しむ声があるという。




さて、これは都市伝説のひとつだが、実は「6月」という月は放送業界では出演者が怪我をしたり亡くなったりする事故が起こりやすい季節であるという。

特に知られているのが今から10年前、宮崎テレビ・アナウンサーの放送事故である。

2008年6月14日、宮崎県高千穂町で伝統行事となっている「尻相撲大会」が行われ、宮崎テレビのアナウンサー・Yさんが参加した。Yアナは参加者のの女性と尻相撲を行うが、水田に土俵から落ちて頭から水田へ突っ込み、頚椎骨折・脊髄損傷の重傷を負い、全身麻痺の状態に陥った。Yアナは命に別状はなかったが、10年経過した今も車椅子生活を余儀なくされており、現在もリハビリ生活を続けている。

また、1993年6月24日にはフジテレビ系列で放送されていた当時の人気番組『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』の収録中、香港のロックバンドのメンバーが高さ2メートル30センチのセットから足を滑らせ転落し治療中に死亡するという悲惨な事故も発生している。




その他にも、2009年6月13日にはプロレスラーの三沢光晴が広島県立総合体育館で行われた試合による事故(バックドロップによる頸髄離断)で死亡するという事故も起こっている。

このように6月という季節は、はっきりした理由も特になく何故かわからないが、撮影中の事故が発生しやすい時期として放送業界ではより一層、安全管理に気をつけるよう現場の管理が徹底されているという。

(文:江戸前ライダー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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