【昭和都市伝説】「XXを食べて死んだ男」あの話は本当か?





昭和期の超有名都市伝説に「ゴキブリを食べて死んだ男」という話がある。たぶん50代以上の方であれば、耳にしたことのある人は多いのではないだろうか。

これは日本テレビ系列局で日曜日午後に生放送されていた番組『TVジョッキー』(1971~1982)にて発生したという、ウソかマコトかわからない狂気のエピソードである。

『TVジョッキー』には当時『珍人集合』というコーナーがあり、異様な人気を博してたのである。『珍人集合』は一般の視聴者から「奇人変人を募集する」というコーナーで「ボイン自慢」や「早食い自慢」など様々な変わり種が毎週日曜日に大集合していた。




そこに「オレはゴキブリを食べることができるぞ!」と豪語する男がテレビに登場した。男はボウルいっぱいのゴキブリ(天ぷらという話もある)を生きたままバリバリと食べはじめスタジオや観客は阿鼻叫喚。

当然、この日はこの男性の文句なしの優勝となった。ところが、数日後、男性は自宅で苦しみだし病院へ急行。数時間後にあっけなく死亡したという。原因はゴキブリを生きたまま食べたことで、内蔵のなかでゴキブリの幼体が繁殖し、内蔵を食い破られてしまったために急逝したという話だった。

この都市伝説は昭和期に全国的に広まり、平成になっても人気漫画『GTO』でも「ゴキブリは人の内蔵を食べる」と紹介され、昨今に於いても『TVジョッキー』そのものを知らない若い人の間でも高い知名度がある。

また、70年代に少年時代を過ごしたお笑いコンビ爆笑問題は『TVジョッキー』を「衝撃的な番組だった」とラジオ番組などで話題に出すことがあり「ウジ虫を食べる男」「ミミズうどんを食べる男」のふたつの記憶が鮮明に残っているという。




しかし「ゴキブリ男」に関してはまったく記憶に残っていないようで「あれは都市伝説だよね」と語っていることからも、ゴキブリ男はあくまで風説であり、どうやら実在しない人物のようだ。

ただ一つ確実なのは『TVジョッキー』は当時生放送であったことと、テレビ局の録画がほぼ存在しないことからも、アーカイブ映像の発掘または再放送等はほとんど不可能であるという。

なお、ATLASでは以前、今回のTVジョッキー事件と似たようなゴキブリ事件「頭の中でゴキブリが大暴れ!!」ちう、かなりグロい記事を紹介しているので併せてご覧いただきたい。

(文:パンダ・レッサーパン・ダグラフ ミステリーニュースステーション・ATLAS編集部)

画像©PIXABAY




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