【実話怪談】高速道路の浮游霊

今年50代に突入するSさんは、もう30年も運転手をしているベテランのトラックドライバーです。

東京~大阪間の路線を3日に1回往復し続ける生活を続けています。

見たものだけを信じる現実的な人だけあって、幽霊など心霊現象は一切信じていません。幽霊タクシーや100キロで走る老婆の話などもうおかしくてたまらなかったそうです。




まだ昭和だった時代のことですが、Sさんは東京を夜に出発しました。いつもより積み込みに時間がかかり、その日は1時間遅れの出発となってしまいました。

(このままじゃ 明日の朝にまにあわない…)Sさんはかなりあせってました。当然車はぐんぐんスピードをあげ、大型トラックとは思えないスピードで高速道路を走っていきました。

他車をどんどん追い抜いていきます。(おれはまだまだ誰にも負けない)負けず嫌いのSさんは得意になってハンドルをさばいていきます。

すると、Sさんはある車に気付きました。途中何度も追い抜くのですが、すぐ抜き返されてしまう車があるのです。Sさんと同じトラックです。

塗装に社名、そしてボデイにいたづらで貼ったステッカーも一緒です。(あんな車、うちの会社にもう一台あったのか)不審に思いながらSさんは再度、追い越しました。

しかしまた5分もたたないうちに追い越されてしまうのです。そんないたちごっこを2時間ほど繰り返した時、Sさんは追い抜きざまに相手のナンバーを確認しました。

なんと自分のナンバーと一緒です。(そんな馬鹿な!偽造ナンバーなのか)Sさんは混乱しました。

そして相手の車が追い抜こうとSさんのとなりに並んだ時、遂に相手のドライバーの顔を見ました。

なんと!その顔はSさんの顔だったのです。




しかも、頭部がざっくりと割れ、血と脳みそがあふれ出しているのです。おれがもう一人いるなんて…。

唖然とするSさんを後目にそのもう一台のトラックとSさんの分身はゆっくりと半透明になると夜の闇に消えていきました。そして、消滅してしまったのです。

(あれは事故で死ぬ自分への警告だったのだろうか…)Sさんはそう反省すると、安全運転を第一に心がけるドライバーへと心を入れ替えたということです。

(山口敏太郎事務所 ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)

画像©写真検索さん

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