【箱根駅伝青史】警官が興奮して選手と並走、日大が替え玉を投入で大問題…





94回目を迎え、昨年に続いて青山学院大学が見事優勝に輝いた箱根駅伝。今年は特にドラマ「陸王」の影響もあり、大変な人気だったという。

第1回の開催が大正9年(1920年)という、実に歴史の長い箱根駅だが、もともとはアメリカ縦断駅伝の予選会という、途方もない企画として始まったものだった。

また、過去にはとんでもない事件が起こっていた。

第2回箱根駅伝では、日比谷交差点で警備に当たっていた前田巡査という人物が駅伝が好きすぎて、選手が走ってくる度に興奮して一緒に爆走してしまう事態が勃発。

おかげで日比谷交差点周辺は大混乱に陥ってしまった。この責任を取る形で前田巡査は退職、その後一念発起して、翌年日本大学に入学。なんと、駅伝部に入部して本当に選手となってしまったのだ。

駅伝巡査として前田選手は人気者になった。

駅伝巡査の前田選手が日大駅伝チームに在籍していた当時、またまた同校がとんでもない事件を起こす。




それは、人力車夫事件(じんりきしゃふじけん)というもので、1925年(大正14年)の第6回大会で勃発した。

第3区で本来走るはずの選手を人力車の車夫が替え玉となって走らせたのだ。この車夫は大山さんと言って速くて有名な人物であった。瞬く間に3人をゴボウ抜きする大活躍した。

しかし、両手を一切振らず、両脇をしめて走る車夫独特の走り方であった。しかも、相手チームの走者を追い抜くときに「あらよっと」と掛け声を出してしまった。そのため学生ではなく、車夫だと発覚。当然翌年の同大会に於いて、日大は出場停止になってしまった。

ちなみにこの車夫にたすきを渡したのは駅伝巡査の前田であったという。

(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©写真素材足成

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