先日のアトラスではiPhone内の音声認識パーソナルアシスタント機能「Siri」に関する都市伝説を紹介した。
だが、実は昔から同様の「アクセスしたりコールすることで質問に答えてくれるが、その結果恐ろしいことが起きる可能性がある」…という怪談や都市伝説は、携帯電話やネットなどのツールが一般的になってきた頃から存在していた。
中でも大がかりなものが携帯電話やネット上に存在するという怪人「アンサー」だ。
「アンサー」を呼び出すには少々準備が必要で、携帯電話を10個用意しなければならない。そして1個目の携帯から2個目の携帯に、2個目の携帯から3個目の携帯にと、続けて10個目の携帯から1個目に、と、グルグルと輪になるように携帯を同時にかけていく。普通は互いに通話しているので話し中になってしまうのだが、この儀式を終えると話し中にならずに「アンサー」という怪人に繋がるというのだ。
アンサーは、9人の質問にはそれがどんなものであろうとも答えてくれるのだが、一人にだけ、逆に質問をしてくる。そして、この時アンサーから出された質問に答えられないと、液晶から手を出して、体の一部を持っていってしまうとされている。
ちなみにアンサーは、頭だけで生まれてきた奇形児で、そうやって体の一部を集めて、完全な人間の姿になろうとしているらしい。
この噂は90年代末期に局所的にネットで噂になったのだが、のちにある人物が「自分のでっちあげだった」「都市伝説が広がる実験をやった」とカミングアウトした。しかし、この人物の証言以前から同様の噂があったとも言われており、怪人「アンサー」の真相は不明である。
このインチキ騒動も含めて、まさしく現代の妖怪らしい妖怪といえる存在ではないだろうか。
関連動画
よい子の都市伝説講座第9回「怪人アンサー」
https://www.youtube.com/watch?v=wlk4c3Qzyb4