赤字経営が続くなか、たい焼きや濡れ煎餅のセールスで奇跡的に踏ん張っている銚子電鉄。
そのビジネスへのあくなきチャレンジ精神は素晴らしいの一言に尽きる。例えばたい焼きに使ったあんこが入っていた缶を加工し、チリ取りとして販売したり、駅で発生した藻を金魚やフナを飼う人々に販売したり、職員たちが総出で行う企業運営はアイディアとガッツに満ち溢れている。
最近でも駅名をネーミングライツとして企業に販売したり、イルミネーション列車やお化け屋敷列車を走らせるなど、常に話題を提供し地元住民や鉄道ファン、観光客を楽しませている。
そんな銚子電鉄で最強のパワースポットとして紹介したいのが、君ヶ浜駅である。
この駅がなかなか素敵なビジュアルなのは言うまでもないが、駅に住み着いた猫が異様にかわいいのだ。その名も”君ちゃん”である。君ヶ浜という駅名からつけられた名前だが、6,7年前から駅に住み着き、今や地域や駅利用者のアイドルになっているのだ。
熱心なファンは都内からも多数駆けつけており、中には「君ちゃんハウス」なるものを寄贈する猛者もいる。しかも、この君ちゃんは会う人々に希望や勇気を与えたとも言われており、癒しをもらった人々が沢山出ているのだ。かくいう筆者も君ちゃんと会っただけで体調不良が嘘のように治ってしまったのだ。
さぁ貴方も、銚子電鉄・君ケ浜駅非公認猫駅長・君ちゃんに会いに出かけよう。
文:山口敏太郎