今月26日午前2時半過ぎ、神奈川県相模原市緑区の障碍者施設「津久井やまゆり園」に刃物を持った男性が侵入。入所者らを襲い19人が死亡、20人が重傷に加え他にも負傷者が出るという事件が起きた。
犯人は施設の近所に住む上松聖容疑者(26)で、午前3時過ぎに自ら津久井警察署に出頭、殺人未遂などの疑いで逮捕された。容疑者はこの施設で以前働いた経験があり、解雇されたことを恨みに思っていたと供述しているという。
27日、容疑は殺人となり再逮捕。上松容疑者は送検時、笑顔を浮かべていた様子が報道陣のカメラに捉えられており、また今年2月に衆議院議長公邸に渡した手紙の文面も、普通の人には理解しがたい陰謀論を含む物であったことが解っている。
前述の手紙の中には、以下のような記述があった。
「外見はとても大切なことに気付き、容姿に自信が無い為、美容整形を行います。進化の先にある大きい瞳、小さい顔、宇宙人が代表するイメージ」「それらを実現しております。私はUFOを2回見たことがあります。未来人なのかも知れません」
上松容疑者は、この主張に沿うように、実際にタイにて鼻筋などの整形手術を行っていたという。タトゥーや最近になって茶髪にしたという証言も出てきている。
他にもTwitterでイルミナティカードについて述べていたり、フリーメーソンなど典型的な陰謀論を信じていた事も伺える点が多数見受けられる。本人の中にあったコンプレックスの解消をオカルトや陰謀論に求めて締まったのだろうか。
なお、UFOを見たと証言する人にスピリチュアル系の人が存在する事は確かだが、大半はごく普通の一般人であり、オカルト好きでも上松容疑者のように非常に飛躍した考えを持つに至る人物は殆どいない。
アトラスでもイルミナティカードやフリーメーソンの陰謀などに触れているが、それはあくまで噂や都市伝説としてのものが中心である。オカルトは「そういう話もある」と楽しむものであり、信じ込んで心酔するものではないという事を、今一度考えてみる必要があるのではないだろうか。
(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)