遠隔操作が可能な無人機、ドローン。近年では安価で高性能な機体が一般化し、普通の人でも手が届くようになったため、広く普及してきている。
急激な普及速度のため法整備も検討されているが、空撮をはじめ様々な用途に使えるのではないかと注目を集めている。特に、最近では目標物に接近しつつ通常のカメラや空撮とは変わった角度から撮影できるため、自然や野生動物の様子を記録する試みがなされている。
今回の動画は、イルカの群れを観察する目的で撮影されたものだ。船から離陸したドローンは、イルカの群れを追いかけながら海上を飛行していく。イルカたちは競うように波の上を飛び跳ねていくのだが、その群れの中に奇妙な個体が交じっているのだ。イルカのように飛び跳ねているが、二本の細く長い腕が生えているのが見える。だが、下半身はイルカと変わらない。正しく伝説に出てくる人魚そのままの姿と言えるのだ!
イルカと共に飛び跳ねるような泳ぎ方をしていると言うことは、人間で言うバタフライのような泳ぎ方をしているのだろうか。我々が伝説などから想像する優雅な人魚の姿と比べると、ダイナミックな泳ぎ方をしているといえるかもしれない。
動画をよく見ていくと、同じような姿の人魚が何体もイルカの群れの中に交じっていることが解る。未確認生物がカメラに写ってしまったという事例は少なくないが、このように一度に複数体が映ってしまうケースは非常に珍しい。人魚は群れを作りながら、イルカの群れと共生しているということなのだろうか?
この動画に関して、CG等を使用したフェイクである可能性は低いとみられている。では、本当に人魚の群れが映ってしまったのだろうか?
この映像をよく見ていくと、どの人魚らしき生物も、腕が広がるタイミングや腕の角度、広げ方が一緒であることが解る。そこから、この腕に見える部分は波ではないかという意見が出ている。
イルカの胸びれが海面とぶつかって生じる波が、偶然人の腕のように長く見えたのではないかということだ。高々度からの撮影で、若干画質が粗かったのも誤認させるのに一役買ったのかもしれない。
冷静に見てみればすぐに解ることなのだが、それでも人魚の姿に見えてしまうということは、我々が存在しないと知りつつも心のどこかで伝説上の生物に居て欲しいと考え、ついその姿を追い求めてしまうということなのかもしれない。
(飯山俊樹 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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