23日、東京都目黒区碑文谷公園にて女性のバラバラ死体が発見された。27日になり、被害者は近所に住む88歳の女性である事が判明。彼女は19日夜に息子夫婦を自宅マンションの玄関まで送りだしている所が防犯カメラに記録されている。翌20日の朝、定期的に訪れている清掃業者が不在であることを確認していたため、犯行はこの数時間で行われたものとみられている。
被害者女性の部屋の玄関には鍵がかかっていなかったという。しかし、室内に物色された形跡はなく、また血痕も見つかっていない。被害者女性が住んでいたマンションとその近隣では不審な男性が目撃されていたこともあり、警察は入念な捜査を行っているという。
この事件には、以前起きたあるバラバラ事件との類似が見られるとする声がある。2009年11月6日に発覚した島根女子大生死体遺棄事件である。
この日、広島県と島根県の県境にある臥竜山山頂付近で女性の頭部が発見される。DNA鑑定の結果、島根県浜田市で10月末から行方不明になっていた女子大生のものと判明。後に左大腿骨の一部や両手足のない胴体部分などが発見された。
この二つの事件は共に、状況などから殺害から遺棄までの時間が非常に近い事、遺体損壊に鋭利な小型の刃物が使われた可能性が高い事、犯行に計画性が見られる事などがみられる。被害者が他者との目立ったトラブルが無く、襲われる理由がなかった点も同じである。そして、二つの事件は共に背後に「闇」があるとみられている。
島根女子大生死体遺棄事件は、報道こそされていないものの死体の損壊具合が非常に激しく、猟奇性が高かったため背後に犯罪組織や宗教など一種のオカルト関係の影響があるのではないかという説が出ているのだ。
島根女子大生死体遺棄事件は2016年現在も犯人の特定・逮捕に至っていない。
願わくは、両方の事件が共に早期解決してほしいものである。
(加藤文規 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)