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一切記録に残っていない?1942年に沈没した米海軍の空母の中に残された謎の自動車

研究者たちは水中カメラを使って、沈没したUSSヨークタウンの内部の映像を撮影した。

1937年に就役したUSSヨークタウンは、第二次世界大戦中に活躍したアメリカ海軍の航空母艦で、1942年に太平洋上で日本の潜水艦により撃沈された。

沈没船の正確な所在は、1998年にロバート・バラード(タイタニック号の沈没船を発見した海洋学者)によって発見されるまで謎のままだった。

最近では、アメリカ海洋大気庁(NOAA)が遠隔操作の水中ドローンを使って沈没船を探索し、内部の写真を撮影している。

4月19日、チームは思いがけないものを発見した。船の貨物倉に残っていた、現存する記録がない「自動車」である。

この自動車は、1940年から1941年に製造されたフォード・スーパーデラックス「ウッディ」であると考えられている。

この船が日本軍の魚雷に襲われたとき、乗組員は少しでも長く船を浮かせておくために、重い積荷はすべて投げ捨てるように命じられていた。

では、この車は誰のもので、なぜ船に残されていたのか?

一説によると、上級士官の所有物で、外国港での業務に使用されたものだと言われているが、船籍にはそのような車の記載はない。

今のところ、この自動車がどのような経緯で船に乗せられたのか、またどうして船に残されたのかは謎のままのようだ。

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【文 ナオキ・コムロ】

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