スペインのサラマンカ大聖堂には、非常に奇妙な彫刻がある。
この大聖堂は2つの教会から構成されていて、古い教会は12~13世紀に、新しい教会は16世紀に建てられたものである。
見事な建築様式の歴史ある建造物であるが、「外壁に宇宙飛行士が彫られている」ことでも知られている。
問題の宇宙飛行士の彫刻は、ヘルメットと宇宙ブーツを身につけた石造りの宇宙服を着て、蔦の葉に寄りかかっているような姿をしている。
この彫刻は明らかに伝統的な大聖堂の彫刻とはかけ離れており、宇宙飛行士以外の何かをデフォルメしたようには思えない造形をしているため、「タイムスリップしてきた宇宙飛行士を象ったもの」という説があるという。
中には「この彫刻はタイムトラベルの絶対的な証拠であると断言する」と主張する人もいるほどだ。
しかし、この不可解な宇宙飛行士の彫刻には意外な背景がある。この教会には1992年に芸術家のジェロニモ・ガルシアによって、現代的な彫刻が装飾として追加された。
彼の作品は話題になっている宇宙飛行士だけでなく、アイスクリームを食べるドラゴンやオオヤマネコ、牛、コウノトリ、ウサギ、ザリガニなど多岐にわたる。
ドラゴンの彫刻も興味深いがあまり話題にならない所をみると、こうした噂が生まれるにはあまりファンタジーに寄り過ぎてもいけないのかもしれない?
(山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像 ウィキペディアより引用