岡田奈々は、女優、かつては歌手としても活躍していた人物。
1970年代のアイドルとして、昭和のアイドルの中でも驚異の美貌を有する伝説の清純派アイドル、ポッキー初代CMガール、ドラマ『俺たちの旅』への出演、シングル「青春の坂道」などで知られた。
1997年生まれで元AKBであった岡田奈々と同姓同名であるため、現在では「昭和の岡田奈々」と称されることが多い。
高校1年生の頃に町でスカウトされたことがきっかけで、1974年にオーディション番組『あなたをスターに!』へ出場して第2回チャンピオンとなった。1975年、16歳でシングル「ひとりごと」を発表しアイドルデビュー、当時(76~78年)の女性歌手部門におけるブロマイド売上もベスト10入りした。
デビューするや否やお茶の間の注目を集め、高い人気を誇った岡田だったが、高校を卒業して短大に入学した1977年、彼女を恐怖させた大事件が発生。
7月14日の夜、彼女はマネージャーに自宅マンションまで送ってもらった。彼女が部屋に入るのを確認してマネージャーは帰り、岡田は自分の出演するドラマの台本を読んでいた。夏だったこともあり気温は高かったが、エアコン嫌いだった彼女はベランダの窓を開けて夜間の高温を対処していた。
その時、なんと一人の男が彼女の部屋に開いた窓から押し入ってきた。
そこはマンションの8階だったが、その男はベランダ伝いにやってきたという。岡田は、男が付きつけてきたナイフを思わず掴んでしまったことで両手に20針縫うほどの傷を負い、また犯人によってシーツやネクタイで手足や体を縛られ動けなくなってしまった。
男は、岡田のファンであることを自称、出血のひどかった彼女の手に包帯を巻いて処置をするものの、その後数時間に渡って「アイドルとしての心構え・アドバイス」を説教し続け、挙句に彼女の新曲「らぶ・すてっぷ・じゃんぷ」のテープに合わせて歌い、かつ踊って見せるという異常な行動をとった。
そうして朝7時ごろ、男は彼女の拘束をほどき、血に染まったシーツやパジャマを彼女のバッグに詰めて奪い、逃亡した。
岡田はすぐに110番通報し、記者会見も行なわれたが犯人は捕まらず、その後時効を迎えたことで現在でも未解決の事件となっている。
事件の2日後には仕事に復帰したものの、岡田が今もなお独身のままでいるのは、この事件によって男性に対しトラウマを抱えてしまったためではないかとも言われているという。
現在のVtuver界隈においても、単にファンの一人という立場でありながら指図や批評を異様なまでに行なうような人々は、「プロデューサー気取り」と呼ばれるあまりに自己中心的な発想の持ち主として問題になっている。
こうしたタイプは、生身のタレントであろうと、またいつの時代であろうと存在する。この岡田奈々襲撃事件は、中でも特に行き過ぎた犯行だったと言えるだろう。
【参考記事・文献】
・https://showageinou.com/nana-okada-2511
・https://www.entertainment-topics.jp/21913
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【文 黒蠍けいすけ】
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