山下達郎は、日本を代表するシンガーソングライターの一人。
音楽作りにおける制作姿勢は”職人”とも称されるほどの拘りを持ち、また年齢を感じさせない澄んだ歌声と圧倒的な歌唱力で人気を得ている。代表曲の一つである『クリスマス・イヴ』は、毎年クリスマスシーズンに流れる定番の曲としても馴染み深い。
ミュージシャンを”アーティスト”に括られることに異論を唱えるほど、音楽活動に対して強いこだわりを有している山下は、「テレビに出ない・本を書かない・アリーナでライブをやらない」の三原則を掲げていることでも有名であり、この原則は現在に至るまで頑なに守られている。
「アリーナでライブをしない」のは、大規模会場ではお客さんにしっかりと自分の音楽を届けることができないという理由からであるが、それゆえに彼が各地で行なっているライブのチケットは非常に購入困難であり、200ちょっとの定員数のライブに6万もの応募がきたことさえあったという。
また、「テレビに出ない・本を書かない」は、音楽のクオリティを保つための彼なりの戦略であると言われている。実際、彼の動く姿を捉えた映像は非常に珍しい。
CM出演は、1980年に放送されたカセットテープMaxell、1992年に放送されたJR東海「Xmas Express」にて確認できるが、前者は本人単独なのでわかりやすいものの、後者については物語仕立てのCMの中で主人公の女性(吉本多香美)が駆け出す際にぶつかった、横切るモブの男性役であるためかなり分かりにくい。因みに、1991年に放送された『輝け!日本レコード大賞』ではVTR出演をしているという。
そんな山下にまつわるエピソードとして、次のようなものがある。
かつて1997年から2018年まで放送されていた、とんねるずのバラエティ番組『とんねるずのみなさんのおかげでした』。その番組内の名物コーナーの一つに、「博士と助手~細かすぎて伝わらないモノマネ選手権~」というものがあった。
知名度の高いタレントや歌手を対象としていたそれまでのモノマネとは一線を画し、対象があまりにもマニアックであったり、シチュエーションがきわめて限定的であったり、と文字通り”細かすぎる”モノマネで競うことを特徴とし、最後には奈落へ落とされることで強制的に「オチ」を付けられるというシステムも話題となった。
番組が終了した今では、ワンコーナーの枠を超えて定期特番としての地位を獲得した「細かすぎて」であるが、この「細かすぎて」が残るきっかけとなったのが、なんと山下だったという。
「おかげでした」の終了を間近に控えていたある時、とんねるず・石橋貴明が山下など数人とカラオケに行った時、山下から「細かすぎて伝わらないモノマネは継続して欲しい」と言われたという。
山下によると、ツアーでのバス移動の際にみんなで観ているのがこの「細かすぎて」であり、これが無くなってしまうとバス移動がつまらなくなるとのこと。この山下の直訴によって、石橋は「細かすぎて」の継続を決めたという。
【参考記事・文献】
・https://x.gd/Uuial
・https://x.gd/PTzUI
・https://kankitsu-genki.com/tatsuro-bairitsu
・https://bluevelvet009.livedoor.blog/archives/52518666.html
・https://smart-flash.jp/entame/92838/1/1/#goog_rewarded
・https://www.asagei.com/excerpt/197011
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