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「カワイイ!」と大バズりの「子犬の山」が人気観光スポットになって話題

山に対して「かわいい」と表現されることは滅多にないだろうが、中国のとある人気観光スポットでは、それ自体が美しいという理由だけでなく、明らかに動物に似ていることから口コミで話題を巻き起こしている。

上海を拠点とするデザイナーのグオ・チンシャンが、バレンタインデーに投稿したその山の写真は、ソーシャルメディア上で瞬く間に広まった。

彼は自分のスナップ写真に「Puppy Mountain」(子犬の山)というキャプションをつけたが、なぜこの山を表現するのにそのような言葉を採用したのかは一目瞭然だった。

この写真家は1月下旬、ハイキングをするため故郷の湖北省宜昌市(フーペン省イーチャン市)を訪れた。

写真をスクロールしていくと、長江を見下ろす地面に”犬の頭の形”をした山が横たわっていた。その子犬の鼻は水際に止まっているように見えた。

「とても不思議でかわいかったです」と彼はAP通信に語った。「発見したときはとても興奮しましたし、幸せな気分でしたね。子犬の姿勢は水を飲んでいるようにも、魚を眺めているようにも見えます。静かに長江を見守っているのかもしれません」

彼はこの画像を中国のソーシャルメディアアプリ『小紅集』(別名『紅音』)に投稿し、10日間で12万件の「いいね!」を獲得した。メディアプラットフォーム『微博(ウェイボー)』では、中国語で「子犬の山」を意味するハッシュタグ「#xiaogoushan」が数百万ビューを記録した。

この山は、中国で最も長い川である長江の近くにある展望台から一般人でも見ることができる。また、この山の写真を撮影した観光客も、同じデッキから撮影した画像を共有しており、中には時間の経過とともに犬の姿が変わったと主張する人もいる。

ところで、なぜ山が動物の顔に見えるのだろうか?

こうした、物体に顔が見えるような傾向は「パレイドリア」と呼ばれている。これは、脳がランダムな刺激の意味を理解しようとするときに起こる一般的な心理現象だ。顔だけではなく、雲がアイスクリームに見えたり、焼きチーズの模様がイエスに見えたりすることなどが例としてあげられる。

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【文 ZENMAI】

画像&動画 Associated Press / YouTube