ZARDは、女性シンガーソングライター・坂井泉水を中心に結成された音楽ユニット。24時間テレビのマラソン応援歌としても定番の『負けないで』が代表曲であり、またアニメ『SLAM DUNK』のED曲「マイフレンド」や、アニメ『名探偵コナン』の主題歌「運命のルーレット廻して」など、1990年代から2000年代を通して広く親しまれた。
ボーカルと作詞を手掛けた坂井は、様々な都市伝説が囁かれていた。
「作詞はゴーストライターが行なっている」「写真の坂井と実際に歌唱する坂井は別人」など様々あったが、これは坂井が非常に美しい顔立ちをしていながらも、メディアにほとんど登場せず、またそれでもなお次々とヒットを飛ばすというその様から、それぞれ歌担当、写り担当、作詞担当がいたのではないかとまで言われていたことに起因する。
そして、彼女の死後には、新たな都市伝説が加わることになった。
2006年に子宮頸がんで入院した坂井はそのまま長期治療となり、2007年5月27日、入院先の慶應義塾大学病院で階段から転落し命を失ってしまった。40歳という若さでの死は、ファンのみならず多くの人々に衝撃を与え、海外でも追悼報道がなされたほどであった。
さて、彼女の死因は散歩中の事故死ということになっているのだが、実は病気を苦にした自殺だったのではないかとする説が浮上しだした。
これには、当日雨が降っておりしかも散歩とは言え早朝に非常通路へ出入りしているのは不自然ではないかとする意見もあったことで、自分の意志で手すりを乗り越えた可能性が強く示唆されたというものもある。そして、この自殺説にはもう一つ奇妙な話が存在。
それは、ネット掲示板に書き込まれたと思われるコピペの存在である。そこは、2007/05/27(土)05:00:59から05:07:37にかけて(午前5時台)書き込まれたレスとされるものであり、「ちょっと・・・・なんかきみわる・・・・・」「ZARDの曲歌ってる人がいる。こんな時間に」「病院の裏の広場なんだけど・・」(原文ママ)と訴える人物の書き込みがなされている。加えて、「慶大病院。なんかきれいな声なんだけどうつろな感じで、今にも消えそうな声で歌ってる。」(原文ママ)というコメントを残し、そのまま今日はもう帰ると言って終わっている。
時間から坂井がまだ生きていたタイミングであること、そして場所が慶大病院で重なること、なによりZARDの曲を歌っているということから、亡くなる直前の坂井の歌を耳にしたものではないかということで、一気に広まった。
だが、これについては現在、捏造であることがほぼ確定している。
実はこの一連のレスはどこのスレッドで書き込まれたものかはわかっておらず、コピペだけが拡散されている状態となっている。また、通常当該掲示板では板ごとに個別のデフォルトネームが設定されることになっているのだが、書き込み主のレスに表示されているデフォルトネームが実際には存在していない。
さらに、このコピペ自体がいつごろから貼られるようになったかというと、実は坂井が亡くなった翌日の28日になってからである。有志の調査によれば、そのコピペを貼りつけた最古の人物と思われるその人物は、他にもいくつかコピペを貼っている形跡が確認されており、この人物が創作したもので確定ではないかとされているという。
つまりは、坂井の死去の騒動に便乗した悪質なイタズラであったということだ。
【参考記事・文献】
・https://newsmatomedia.com/sakai-izumi#ZARD-3
・https://dic.nicovideo.jp/a/zard
・https://thetuburo.com/2019/01/24/2019-01-24-101628/
・https://ameblo.jp/kimi-web/entry-10034951370.html
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【文 ナオキ・コムロ】
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