先月の23日(現地時間)、第47代アメリカ合衆国大統領のトランプ氏は、ケネディ元大統領、ロバート・ケネディ司法長官そしてキング牧師の暗殺に関する機密文書を公開するように命令した。
これら戦後3大暗殺事件の中でも注目すべきは1963年に発生したケネディ大統領暗殺事件だろう。
同年11月22日現地時間12時30分、テキサス州を遊説中だったジョン・F・ケネディ大統領が、ダラス市内をパレード中に銃撃され、死亡。犯行はリー・ハーヴェイ・オズワルドによるものとされているが、彼が狙撃したという建物からは狙うのが難しいという指摘などもあり、未だに謎の多い事件である。
オズワルドが犯人でないとすれば、いったい誰が実行犯だったのだろうか。
当時、ケネディ大統領の車列がディーレイ・プラザを通過する様子は多くの人々に見守られていた。その中に犯人が隠れていたのではないかといわれ、現在も襲撃当時の動画の検証が行われたりした。
群衆の中で特徴のある人は「アンブレラマン」や「バッジマン」といったニックネームで呼ばれることもあり、中には後年になって身元が判明した人物もいた。だがその一方で、未だに正体不明の人物もいる。
ロシアの年配女性が頭に巻くスカーフのようなものを身に着けていたことから「バブーシュカ・レディ」と呼ばれるようになった女性もその一人である。
彼女は当時、エルム通りとメイン通りの間の芝生の上に立ってケネディ大統領の車列を撮影していた人物。そして、銃撃の瞬間も至近距離で撮影することに成功している。
しかし50年以上たった今でも彼女が誰なのかは不明、そして彼女が撮影したであろう大統領暗殺の映像も見つかっていない。
今から50年前とはいえ、当時はカメラや8ミリフィルムカメラを持っている人も多かった。ダラスで行われたパレードでは、多くの人々が記念として撮影を行っていて、期せずして大統領が暗殺される一部始終もフィルムに納めることとなった。
前述の謎めいた女性バブーシュカ・レディも、複数の動画や写真にその姿を捉えられている。
ダラス在住のマリー・ムックモアさんが撮影したフィルムでは、バブーシュカ・レディは0時41分頃にチャールズ・ブレム氏と彼の5歳の息子ジョーの背後に立つ姿が捉えられている。背中からしか見えないが、彼女はロングコートを着て両腕を顔の横に上げたポーズをとっている様子が解る。
また、郵便配達人のマーク・ベル氏が撮影した別のビデオでは、バブーシュカ・レディが銃撃の後、車列が通り過ぎた直後の0時47分のシーンに映っている。ここでは彼女はカメラに背を向け、通りに近づいて草むらの向かい側に立っているように見える。

周囲の人々がショックで逃げたり、地面に座ったりしている中、彼女は立ったままで落ち着きはらっているように見えるという指摘もあるようだ。
最も有名な市民が撮影した記録動画のザプルーダー・フィルムでは、0時37分にバブーシュカ・レディの正面からの映像が見られるが、当時の画質では残念ながら顔ははっきりと捉えられていない。
謎めいた女性バブーシュカ・レディはおそらく年配の女性であろうと言われているが、正体については様々な説がある。
その特徴的な格好についても様々な説がある。例えば彼女のファッションの中でも特徴的な頭のスカーフだが、これは雨避けだったのではないかと言われている。この日は朝から雨が降っていたため、ディーレイ・プラザでは頭にスカーフを巻いている女性が複数いたそうだ。
しかし雨は午前10時には止んでおり、事件が発生した午後12時半には服も体も乾いていただろうと考えられるので、雨避けではなかったのではというものもある。
彼女の撮影していた動画が世に出てきていないのは、実はカメラではなく双眼鏡を持っていたからだという意見もあった。
いずれにせよ、彼女は事件を目の当たりにした他の人々と違って、自分が見たものを警察に証言することがなかったため、彼女の身元(そして彼女が知っているかもしれない事実)は謎のままになってしまっている。
そんな訳で、謎のバブーシュカ・レディの正体については様々な説が出てきている。
ロシアのスパイ説、カメラ銃を持った暗殺者説、シークレットサービス説、老女に扮した男説(例えば前述のムックモア・フィルムに見られる彼女の目立つ姿勢は1960年代の女性、特に時代に合ったドレスとトレンチを着た女性としては少し珍しいと思われる)などがあるが、どれも決定打には欠けるため結論は出ていない。
さて、ケネディ大統領暗殺から7年後の1970年、バーレスク・クラブの元ダンサーで歌手のビバリー・オリバーが「自分こそがあのバブーシュカ・レディである」と名乗ることになった。
オリバーは当時自分が持っていたヤシカのスーパー8カメラで暗殺を撮影したが、後に2人のFBI捜査官によってフィルムごとカメラを奪われたと主張。さらにオリバーはダラスの実業家でオズワルドを射殺した人物であるジャック・ルビーと知り合いだとも言い、ジャック・ルビーにオズワルド共々CIAのメンバーだと紹介された、とも語っていた。
しかし、オリバーの話には重大な問題があるため現在では否定されている。事件が発生した1963年当時、彼女はまだ17歳であり細身だったため、映像に登場するバブーシュカ・レディの背格好とかなりの食い違いがあった。さらに、彼女が持参したというヤシカのスーパー8カメラは1960年代半ばまで生産されていなかった。
オリバーは彼女のカメラは一般に販売される前に入手した試作品であると反論しているが、いくつかの主張を撤回もしているため今では彼女の説を信じる人はほとんどいない。
歴史的事件の側に居合わせ、歴史の中に消えたバブーシュカ・レディの正体、今回のトランプ氏の機密文書の公開命令により明らかになるだろうか・・・
Who is the Babushka lady at the JFK assassination & who is Barrenness Philipine de Rothschild……
“The World wants the truth” – Elon Musk pic.twitter.com/vgomjpRNb6
— Concerned Citizen (@BGatesIsaPyscho) November 28, 2024
(山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
Photo credit: cmh2315fl on VisualHunt.com
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