『宇宙空母ブルーノア』は、1979年から1980年まで放送されたSFアニメ。『宇宙戦艦ヤマト』シリーズブームのさなか、その「ヤマト」の生みの親(プロデューサー)である西崎義展率いる同スタッフたちによって制作された作品となっている。
人工惑星に軍事国家を置くゴドム軍の侵攻に立ち向かうため、地球軍が空母ブルーノアを開発、彼らに逆襲をしていくというストーリーとなっている。
タイトルに「宇宙」とついているものの、全編通して舞台となるのは海上・海中であり、これは西崎がどうしても海洋モノをやりたいということから設定されたものであったという。
ただ、それだけでは企画が通らないだろうという懸念から、一応終盤には宇宙に進出する描写がある。
第1話が2時間スペシャル放送だったが、放送局によってはそれを30分向けに再編集したもので放送されたケースがあり、放送回数には全24話・27話の二パターンが存在する。もともとは、全39話を予定していたものの、ほぼ打ち切りのような形で終了することになってしまった。
その理由には、やはり「宇宙」を冠しているにも拘らず舞台がほぼ海だったという齟齬によるものも大きかったと考えられている。結果として、平均視聴率30%前後を誇っていた裏番組である「まんが日本昔ばなし」に勝利することはできなかったようだ。
さて、本作の特徴の一つに、多くのアニメソング(アニソン)の歌唱をつとめた水木一郎が声優として出演しているという点がある。水木にとって、声優初挑戦となる作品がまさしく本作であった。その一方で本作の主題歌の歌唱をつとめたのは、当時の人気アイドルだった川﨑麻世。
川﨑によれば、「ポストヤマト」などと称された本作の主題歌を歌うことには、当初かなりのプレッシャーがあったという。それは、ささきいさおの歌唱する「ヤマト」主題歌のインパクトもあったが、なによりアイドルがアニメソングを歌唱すること自体が当時あまりにも珍しいことだった。西崎もこのことについては「冒険的だ」と言っていたという。
しかも川﨑によると、主題歌のレコーディングもすさまじいもので、曲を初めて聴いてからレコーディングするまでの期間がわずか1日分ほどしかなかったという。エンディング曲「夜間航海」に至っては、レコーディング当日に初めて曲を聴いたのだとか。
因みに、彼は公の場で主題歌を歌ったことはたった2度しかないという。そのせいもあってか、ある時には2番の歌詞が完全に飛んでしまい、「誰も2番の歌詞は知らないだろう」と思い無理やりに歌い上げたこともあったそうだ。
とは言え、彼にとってはとても印象深く残った作品であることに変わりはないそうだ。
【参考記事・文献】
・https://no0blog.com/anime-other-uchikiri/
・https://x.gd/WkHXU
・https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000871.000008010.html
・https://news.nicovideo.jp/watch/nw14593941
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【文 ZENMAI】
画像『宇宙空母ブルーノア』
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