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「星野源」作詞作曲の主題歌『ドラえもん』は最終回都市伝説が元ネタだった!?

シンガーソングライターや俳優として広く活躍する星野源は、これまでいくつもの社会現象を巻き起こしたり、世間を騒がせるような騒動に”巻き込まれ”ている。

代表曲『恋』のPVがYouTubeで1億回再生突破という偉業を達成、ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』のエンディング曲『恋』での「恋ダンス」のブームといった華々しいものから、Instagramに投稿したフリー素材楽曲『うちで踊ろう』が、コロナ禍での外出自粛が叫ばれていた当時の安倍首相が自身のSNSなどでも使用したことで「政府との密約があったのでは」と噂された一幕などがある。

現在では、誰もが認める国民的存在である彼は、同時にゲームや漫画・アニメを趣味としている人物としてもよく知られている。

2018年に公開された劇場版ドラえもん第38作目『ドラえもん のび太の宝島』では主題歌「ドラえもん」の作詞・作曲を担当し注目を集めた。この主題歌は、映画公開に合わせて当時のドラえもん放送時のEDに挿入され、その後2019年から2024年まではOPにも使用された。

ドラえもんファンであった星野にとっても、主題歌のオファーは嬉しさと同時のその倍以上の責任感を感じたという。いわく、大長編シリーズに共通するものを歌で表現し、かつその主題歌のタイトルがそのまま「ドラえもん」だったら、というアイデアのもと創り出されることとなったという。

この楽曲の歌詞は、歌詞の中に登場キャラクターを思わせるフレーズが持ち込まれているといった具合に、さまざまな要素が盛り込まれていることでも知られている。

星野は、聞いた人それぞれが思ったことを正解にしてほしいと「星野源のオールナイトニッポン」でも語っており、明確な回答はほとんど出していない。それでも、ファンであれば「このことかもしれない」「あの暗示ではないか」といったものが随所にみられるのも事実。

そんな中で、この楽曲の解釈について一部である噂が囁かれたことがある。それは、この楽曲の一部の歌詞が、あるドラえもん都市伝説をもとにして書かれたのではないか、というものだ。

その都市伝説とは、「ドラえもんを作ったのは実はのび太本人だった」という有名なドラえもん最終回にまつわる話だ。90年代後半にネット上で広まったこのストーリーは、のちに田嶋安恵という漫画家によって同人誌化され、著作権問題にも発展した。

話を戻すと、この楽曲の終盤は「時が流れて 必ず辿り着くから 君をつくるよ ドラえもん」というフレーズとなっている。この歌詞は、最終回都市伝説を知っていなければ書けないはずだ、というのがこの新たな都市伝説の発端となっている。

また、終盤の歌詞には「君が遺したもの 探し続けること」という一節があり、これはドラえもんが去っていくこと、いわゆる何らかの別れを暗示し、「時が流れ」「辿り着く」として「つくる」という言葉へとつながっていく。

確かに、終盤の一連の歌詞には、最終回都市伝説の内容を思わせるフレーズが盛り込まれている。

ただ、あえてこれに疑問を持つとすれば、その解釈で言うと作中の一人称は他ならぬ”のび太”ということになる。しかし、前述したように歌詞の中にはキャラクターたちを思わせる部分が随所にあり、のび太に関連する語(落ちこぼれた君)もある。つまり、「君をつくるよ」と投げかける人物(「僕」)は別にいる。

もっとも、有力視されているのは読者・視聴者といういわばファン目線というものであり、ドラえもんの誕生は2112年とまだまだ先であるが、いつか時が来ればドラえもんが「つくられ」として「(君に)会える」、そういう意味である可能性も充分にあり得る。

もちろん、これも一つの解釈に過ぎない。ひょっとすると、「君をつくる」とは、読んだ人や見た人ごとそれぞれの”ドラえもん像”が生み出されることを見越し、「すべてが正解」と回答した星野によるメタ的な視点であったのかもしれない。

【参考記事・文献】
https://x.gd/YI3F1
https://x.gd/1wCZT
https://realsound.jp/2018/02/post-154330.html
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12216637542
https://www.hinapishi.com/entry/2018/03/15/Doraemon-hoshino-gen

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【文 ナオキ・コムロ】

画像『ドラえもん (通常盤)