6月18日、インドの某町でレイトショーのホラー映画を見ていた老人が急死する事件が発生した。
インドの新聞の報道によると映画のクライマックス直後に男性は苦しみだし意識不明になった。手当虚しく搬送先の病院で亡くなったという。作品は現在、世界各所で上映中の某ホラー映画で「怖すぎる」と話題になった作品だった。
しかし、この事件の本当のミステリーはこの直後で、なんと病院への搬送する途中、老人の遺体が付き添いの友人とともに行方不明となってしまったのだ。
現在、警察は老人の遺体と付き添いの友人を探しているが行方不明のままだという。
まるでホラー映画そのものの非常に恐ろしい事件である。インドでは「ホラー映画を見たことによるショック死」は前例があるものの(インド人は心臓が弱いのだろうか?)、その遺体が消えたという事件ははじめてであり話題になっている。
しかし、かつて日本でも映画と現実がシンクロし被害をもたらした事件が存在する。
1953年9月7日、毎日新聞朝刊には「有楽町スバル座火災」という見出しで以下のような事件が報告されている。
「1953年9月6日 有楽町スバル座で「宇宙戦争」上映中、原爆投下直前のシーンになったところで爆発音が起こり同時に発火。木骨モルタル二階建てを全焼。原因不明」
「有楽町スバル座」は現在も運営中の老舗映画館だが、記事にあるように一度火災で全焼している(1966年再建)。現在も火災の原因はハッキリしておらず、わかっているのは当日、映画「宇宙戦争」を上映し、原爆シーンと同時に映画館が燃えだしたことだけである。
放火だったのか、それとも映画と現実がシンクロしたために発生した怪奇現象だったのか。
みなさんも映画を見る際には物語に入り込み過ぎないようご注意願いたい。
※写真:スバル座火災当時の写真(1953年)
(文:望月歌寿彦 ミステリーニュースステーション・ATLAS編集部)