【猫人間】
大阪のとある水族館で撮影されたもの。まるで猫が二本足で歩いているように見える。実際は、リュックを背負った若者の姿を捉えたものだと言われている。
【猫人間とは】
江戸時代、洒落本や歌舞伎などでは「化猫遊女」と呼ばれる一種のキャラクターが人気を博していた。その頃、東海道五十三次の宿場の一つである品川宿のにて、化け猫の飯盛女(めしもりおんな:公式に営業が許可されていない娼婦)が出るとの噂が囁かれており、その風説がきっかけで化猫遊女というイメージが広まったと言われている。
現代に続く化猫伝説のルーツとも言われている妖怪だ。
化猫遊女は、エビをガリガリとかじったり、魚を食い散らかしたりする描写がなされているが、そんな魚介類系の宝庫とも言える水族館で猫のような人型の存在が撮影されたというのは、何とも言えないおかしさもある。
写真は、奥にいる人物のリュックが猫の頭のように見え、それが手前に通りかかった人物の頭頂に偶然重なったものと考えられている。
(写真:山口敏太郎事務所)






