東洋大学が火事になった際、その創設者である井上円了が書をしたためて大学を建て直す資金を得ていた。しかし、彼は字が下手だったことでも有名である。
【井上円了とは】
妖怪博士の異名を持つ彼は、『妖怪学』を確立した人物としても知られる。迷信や妖怪・霊魂といった存在を”否定する”ために各地の奇談を収集したと言われているが、それらの話自体は非常に好んでいたという。
東洋大学の前身である「哲学館」時代、風水といった迷信を否定するためにわざと鬼門に便所を作ったところ、火災に遭ってしまい、痛いしっぺ返しを食らってしまったこともあったという。
なお、井上円了が書いたという直筆書・一行書・三行書はオークションなどでも出品が多く見られる。
(山口敏太郎タートルカンパニー)