死者と勝敗を競っていた?古代エジプトの最古のゲーム「セネト」

紀元前に繁栄を誇っていた古代エジプト。そのエジプトで今からおよそ5000年前に発明され、ファラオから平民まで多くの人に親しまれたとされるゲームが「セネト」だ。

最も古いゲームの一つとされるセネトは、一般に10マス×3列の30マスで構成され、一人5つの持ち駒をサイコロの目にしたがってゴールまで動かすものとなっている。すごろくやバックギャモンのようなルールのもので、二人のプレイヤーのどちらが先にゴールへ駒を到達させられるかを競うものだ。

もちろん親しい友人知人と一緒に遊んでいた事もあったろうが、セネトをプレイしている記録を遡っていくと、恐らく既に亡くなってしまった親や友人と対戦しているらしい描写が出てくるのである。




セネトの盤面は、スタートのマスに太陽が描かれており、途中のマスには死者の川を思わせる水を示すものも存在している。

ここからセネトのゲーム内容そのものが「死者が死者の国へと無事に向かう様子」を示しており、単なる娯楽から精神的・儀式的な意味合いを持つものへと変化していったのではないかと見られている。

特にカリフォルニア州サンノゼのバラ十字エジプト博物館に現在保管されているセネトは、この特徴がよく現れている一つだとされており、「死後の世界に対する当時の人々の考え方が視覚的に表現されているのは珍しい」と考古学者のウォルター・クリストは述べている。




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Senet: The Ancient Egyptian ‘Game of Death’ | Ancient Architects

(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像&動画©Ancient Architects YouTube

 

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