人怖をひとつ。
私は以前、ある中学によく出入りをしていたのですが、その時遭遇した話です。
私が用事をすまして帰りがけ、ふと見ると放課後の教室で、残った男子たちが集まって雑談をして笑っていました。
見ると、中にちらほら顔見知りの子の姿も見えました。
中の一人が、「小さい頃はお医者さんごっこと称して今思うと犯罪もののことをやっていた」という告白をしたところ、他の数人が「ヤッテんなー、いい加減にしろヤッ」と反応して笑っていました。
すると、別の一人が「ああ、お医者さんごっこなら、オレも姉ちゃんとよくヤッとるわ」とニヤニヤしながら言い放ちました。
その男子は、元気いっぱいの三つ子男兄弟の一人です。三つ子には一つ年上の、無口なお姉ちゃんが一人います。
教室から聞こえていた笑い声は止みました。
(アトラスラジオ・リスナー投稿 タマリン市原さん ミステリーニュースステーションATLAS編集部)