現世と死後の世界の間に位置する中間世界「デスタウン」の謎

我々が生きている現世と、死後の世界。

この二つ世界の間に位置する中間世界があるという。死者と生きる者が同居できる町、その町を人々は「デスタウン」と呼ぶ。果たして、「デスタウン」は存在するのであろうか。

臨死体験は、交通事故や病気で瀕死の状態になった人々の間でよく語られている。我が国の場合、臨死体験者の大部分が、川と花畑という共通のビジョンを見ている。つまり、川の向こう側が死後の世界であり、その真逆の方向が現世である。

そして、このあの世とこの世の間に存在するのが「デスタウン」という中間世界である。つまり、花畑や川のある境界線上の世界であり、ここでは死人とも会うことができると噂されているのだ。ネットや携帯が発達した昨今、この中間世界に関する噂が広がっている。

ある噂によると、インターネットの閲覧中に、生と死の中間世界(デスタウン)にアクセスしてしまう場合があるという。その世界にネット上で、アクセスしてしまった場合は、そのままその世界に取り込まれてしまい、絶命してしまうとか。抜け殻のようになった身体だけ現世に残し、魂だけを持っていかれてしまうとか。不気味な噂が広がっているのだ。

他にも交通事故にあったカップルが遭遇した中間世界(デスタウン)がある。あるカップルが山中の道路を走行中に、車ごと崖から転落してしまった、気がつくと、谷の下にある霧深い町の住民たちに、二人は助け出されていた。彼氏は、町の人々と意気投合し、住民たちと何処かに行こうとしていたが、彼女は怖くなり、山の麓の町に降りると言った。

彼氏を見送った彼女が、(はっ)と目を覚ますと、そこは山の麓の病院であり、自分は重傷で寝かされていた。しかも、彼氏はたった今、息を引き取ったというのだ。あの霧に覆われた町は「デスタウン」であったのだろうか。

「デスタウン」と、最近呼ばれている、噂の中間世界があるかどうかは不明であるが、明確な死後の世界とは違う(不思議な世界)が、人々に語られているのは間違いない。

それは、人間が死に抱く恐怖・不安・戸惑いを軽減するために本能的に創りあげた世界かもしれないし、死に臨んで、脳内で放出される脳内物質が生み出す幻覚が中間世界を作り上げているのかもしれない。

どちらにしろ、「デスタウン」という黄泉へ入り口はサイバー時代の今も健在である。

文:黒松三太夫(ライター)




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