その古代文字は、約4,500年前に遡ると考えられている指サイズの粘土の円筒に刻まれていた。
文字の出現は人類史上最も重要な発展の一つであり、発見、事実、アイデアを記録し、ある世代から次の世代に受け継ぐことを可能にした。
このたび研究者たちは、アレッポとユーフラテス川の間に位置する古代都市テル・ウン・エル・マッラの墓から、以前に発掘された小さな粘土の円筒に刻まれた文字から、これまでに発見されたアルファベット文字の中で最古のものを発見したと発表。
アルファベット文字は、エジプトのヒエログリフやメソポタミアの楔形文字のような他の古い形式の文字とは明らかに異なる。これらの文字には通常、単語全体を表す数百の記号がある。
これまで、最初のアルファベットは紀元前1,900年頃に発明されたと考えられていたが、今回の最新の発見により、この年代は数世紀前にさかのぼることになる。
また、これによってアルファベットの文字表記が最初に見られたのは、エジプトではなく古代シリアであったことを示している。
ジョンズ・ホプキンス大学の考古学者グレン・シュワルツは、「アルファベットがどのようにして導入されたのかという、物語全体が変わります」と述べた。
粘土の円筒自体は2004年に発見されたが、その重要性が完全に理解されたのは比較的最近のことである。
現在では、この古代の文字体系のさらなる例が、まもなく発見されることが期待されている。
Oldest-known alphabet found https://t.co/tjTvL2Dtsa pic.twitter.com/DgezS6hpDz
— Hürriyet Daily News (@HDNER) November 23, 2024
【アトラス関連記事】
奇妙に刻み込まれた石板は「宝の地図」だった？！
【文 ナオキ・コムロ】
