2014年4月16日、韓国で最悪の船舶事故であるセウォル号事故が起きた。
この事件は救助の初動が遅れたことや政府の対応も遅かったこと、船長が乗客より先に逃げ出すなど現場の対応が不適切であったことなど、様々な要因が重なってしまった事が原因とされている。先日ようやく中国企業によって船体が引き上げられ、調査の結果全容解明に至ることができるのではないかと考えられている。
実際、携帯電話や靴、ジャンパー等が複数発見されているのだが、同時に大量の動物の骨も発見されて話題になっている。
引き上げ当初にも、骨が発見されたとして注目を集めたが、やがてこれは豚の骨と明らかになり、未だ行方不明となっている人々の遺骨かと期待していた遺族には辛い結果となってしまった。
だがその後も何度か骨が見つかっており、現在発見されている37のうち20が豚などの何らかの生物のものと判明しているのだという。
韓国では、逆に沈んだ船内からなぜこれほど大量の動物の骨が見つかるのか、不審に思う人が出てきている。海洋生物ならまだしも、家畜など陸上生物の骨が出てくる理由が解らないからだ。
果たして、行方不明者の遺骨は発見されるのか。また、大量の動物の骨はどこから来たのか。
現場収集本部は遺骨である可能性もあるため、発見された骨を国立科学捜査院に送りDNA鑑定などの精密検査を行なうと明らかにしている。
調査を担当する上海サルベージ所属のダイバーらは捜索作業を行っているが、現在遺骨や遺留品はまだ見つかっていないため、引き続き作業を行っていく予定だという。
(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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