浅野ゆう子は、日本の歌手・女優として活躍する人物である。13歳という若さでアイドル歌手そしてデビューし、「ジャンプするカモシカ」をキャッチフレーズに活動、1976年には8枚目シングルとなる『セクシー・バス・ストップ』が自己最高セールスを記録するヒットとなった。
その後、次第にモデル・女優としての活躍が主となり、テレビドラマ『太陽にほえろ!』では、14歳という若さでありながら警察署捜査第一係のお茶くみ役として出演。
幼少期は、母と2人の生活を送っていた彼女であるが、父親が金を持って出て行ってしまったこともあって、母親は彼女を連れて何度も心中を考えていたという。しかし、本名の表記である「裕子」が石原裕次郎にあやかったものであったこと、そして母の夢が娘を宝塚歌劇団に入れることであったため、習い事を始めるようになり、特に美脚にさせるため正座が禁止されたという。
そうした努力もあり、小学4年生にして高校生からナンパをされるほどの美貌・体型に恵まれた。ただ、当時としては珍しい長身であったため、小柄が求められたアイドル歌手としては大成せず、また日本人離れしたプロポーションを強調するような服装をしていたこともあり、むしろ女性からの妬みが多かったという。
セクシーなスタイルを売りにした彼女のポスターは、幾度となく盗難に遭い、ある時の熊本でのコンサート巡業では、楽屋でステージ衣装の着替えをしていた際、高い位置にある楽屋の窓の外から男が3人ドラム缶を足場にして覗いていたというエピソードもある。
にわかに都市伝説めいた話として語られているものに、タレント明石家さんまの語る一つのエピソードがある。
彼は昔、浅野ゆう子をあとで食事に誘うつもりで彼女に電話番号を聞いた。当時、歌手が電話番号をメモして残すことは珍しいことではなかったため、彼女の書いたメモを頼りに早くも一時間後には電話をかけたという。
ところが、さんまのかけた電話はなぜかラーメン屋に繋がってしまい、彼は「浅野ゆう子さんいらっしゃいますか」と聞くわけにもいかず、仕方なく注文して電話を終えたという。彼自身は、このことを実話だと主張しているものの、彼女が敢えて嘘の電話番号を伝えたのか否かもわからず、今も真相は明かされていない。
また、彼女にまつわる有名な噂として、女優である浅野温子との不仲説がある。
浅野温子は、主に80年代に多数のトレンディドラマへ出演したことで人気を博し、当時は浅野ゆう子とともに「W浅野」と呼ばれてバブル期の女性たちの憧れとなっていた。彼女もまた細身でスタイルが良く、プロポーション維持のため肋骨を抜いているという噂もあった。
彼女たちの不仲説が語られるようになった最大の原因は、共演したドラマにある。ドラマ『抱きしめたい!』は、2人のダブル主演として人気を博し、W浅野がクローズアップされるきっかけにもなり、また浅野ゆう子にとっては女優としての道が開かれた転機となった作品でもあるという。
そのドラマのあるシーンでは、両者の大ゲンカが展開され、特に互いにビンタを繰り出す迫力のシーンは大きな話題を呼んだ。この迫真の喧嘩シーンをきっかけとして、両者の不仲説が囁かれるようになった。
この当時、浅野ゆう子は本番前に浅野温子と「本気じゃなくてもいいのでは」などと相談していたものの、いざ本番になると浅野温子から本気のビンタを受けて逆に驚いたという。とは言え、両者の関係は不穏どころかむしろ信頼し合う関係であったといい、浅野温子と石田純一が会話をしている場面を目撃した際には、浅野ゆう子が石田純一へ嫉妬を感じたと本人が語っている。
【参考記事・文献】
“W浅野”の不仲説に浅野ゆう子が言及 壮絶ビンタシーンの裏側も告白
https://www.crank-in.net/news/64049/1
さんま「浅野ゆう子に電話したらラーメン屋につながった」伝説の真相 「事実です。ネタじゃない」
https://x.gd/EhlDL
浅野ゆう子「地方の楽屋の窓から三人の男の顔が…」昭和アイドルまさかの事件簿(2)
https://weekly-jitsuwa.jp/archives/19767
誰だって波瀾爆笑 浅野ゆう子
https://web.archive.org/web/20190323181031/https://tvtopic.goo.ne.jp/program/ntv/13466/567265/
浅野温子
https://dic.pixiv.net/a/%E6%B5%85%E9%87%8E%E6%B8%A9%E5%AD%90
【アトラスニュース関連記事】
感慨!浅野ゆう子熟年婚…とんねるず番組終了と共にバブル残り香、完全消滅
【文 ZENMAI】
画像『ゴールデン☆ベスト 浅野ゆう子~RCA/FUNHOUSE YEARS』